本記事は広告が含まれる場合があります。
ラブ(@Lab_tainan)です。
普段の給料は台湾ドルでいただくのですが、日本の家族の生活費などで日本円に両替する機会が多いです。
そこでお得に台湾ドルを日本円に両替する、または日本円を台湾ドルに両替する方法を検討しました。
台湾旅行の方にも役立つ情報なのでぜひご覧ください。
結論
台湾の空港で両替するのが最もコスパがいい。
日本↔台湾に持ち込める金額
はじめに日本、台湾に出入国する際に携行できる現金の金額について紹介します。
携行できるというのは税関に申告が不要な現金の話です。
日本出入国時
円や外貨、トラベラーズチェックなどを含めた金額が100万円相当額未満は申告なしで携行可能です。
100万円相当額を超える場合、税関に申告が必要です。
(参照:税関 7305 現金等の持出し(持込み)(カスタムスアンサー))
台湾出入国時
台湾の税関サイトの内容を引用します。
旅行者が出入国する際、携帯できる現金は、新台湾ドル10万元、人民元2万元、その他の外貨は1万米- ドルまたはそれと等価が上限となります。超過する場合、規定に従い申告あるいは申請許可が必要です。未申告の場合、法令に従い没収となります。
TAIWAN TAX REFUND 旅行者が出入国する際注意事項
人民元は今回の内容とは関係ないので省くとして、
台湾ドルは10万TWD、外貨は合わせて1万米ドル相当が上限となります。
上限ということは10万TWD以下、外貨は1万米ドル以下ということですね。
2023年11月29日の10万TWDは約47万円、1万米ドルは約147万円です。
結局、日本↔︎台湾に持ち込める金額は?
日本と台湾どちらの税関ルールを遵守しないと行けないので以下のようになります。
台湾ドル+日本円<100万円 (ただし台湾ドル≦10万TWD)
台湾で外貨両替したほうがお得な理由
レートの比較、実際に両替した時の金額を用いて紹介します。
日本よりも台湾の空港で両替した方が良い理由
日本よりも台湾の空港で両替した方が良い理由を実際のレートを使って紹介します。
日本は空港で外貨両替を取り扱っているみずほやUFJはオンライン上ではレート非公開のため、成田空港グループ直営のGPA外貨両替専門店のレートを参考にします。
台湾は台湾の国際空港に必ずある臺灣銀行(台湾銀行)と兆豐銀行を参考にします。
また日本で外貨宅配を利用した場合のレートも参考にします。
まずは日本円を台湾ドルに両替するときの両替レートを比較します。
(台湾でのレートは1円=〇〇TWDの表記のため1TWD=〇〇円に変換しています)
銀行 | 臺灣銀行 | 兆豐銀行 | GPA | 外貨宅配 |
---|---|---|---|---|
両替レート | 4.938 | 4.928 | 4.965 | 5.225 |
1TWDを何円で買えるかという見方になるので両替レートが低い方がお得になります。
よってお得な順で並べると、
兆豐銀行>臺灣銀行>外貨宅配>GPA
となります。
次に台湾ドルを日本円に両替するときの両替レートを比較します。
銀行 | 臺灣銀行 | 兆豐銀行 | 外貨宅配 | GPA |
---|---|---|---|---|
両替レート | 4.638 | 4.638 | 4.578 | 4.2251 |
1TWDあたり何円で売れるかという見方になるので両替レートが高い方がお得になります。
よってお得な順で並べると、
臺灣銀行、兆豐銀行>外貨宅配>GPA
となります。
1日しか比較していませんが、レートの差に開きがあるので台湾で両替したほうがお得になるケースが多いです。
次に複数の外貨両替所で台湾ドルを日本円に両替した結果を紹介しているのでそちらも参考にしてください。
実際に台湾ドルを日本円に両替したときの金額比較
以下の4つの場所で2,000TWD(台湾ドル)を日本円に両替しました。
- 台湾空港内の銀行
- 羽田空港内の銀行
- Pocketchange
- 外貨宅配
調査時の為替レートは1TWD=4.37~4.38円です。(2023年3月11日)
台北松山空港のJAL、ANAのチェックインカウンター付近にある兆豐銀行で両替しました。
結果は1,877TWD渡して8,000円でした。
紙幣のみでの両替だったので、2,000TWDを渡しましたが123TWD返却されました。
レートは、
8,000円 / 1,877TWD = 4.26
でした。
羽田空港国際線の到着ロビーにある、みずほ銀行で両替しました。
結果は2,000TWD渡して7,840円でした。
レートは、
7,840円 / 2,000TWD = 3.92
でした。
Pocketchangeは空港や東京駅にある複数の外貨を電子マネーなどにチャージできるサービスです。
結果は2,000TWDで7,003円でした。
レートは、
7,003円 / 2,000TWD = 3.50
でした。
外貨宅配は外貨両替ドルユーロで両替しました。
結果は2,000TWDで8,678円でした。
取引レートは4.34ですが 実際には郵送コストがかかります。
簡易書留で郵送します。
簡易書留は通常の郵便料金に320円を足すだけで、最安の郵便料金は重さ25g以下の郵便物84円なので郵送費を404円と仮定すると、
(8,678-404)円 / 2,000TWD = 4.14
です。封筒代は計算に入れていません。
今回の調査結果をまとめたのが以下の表になります。
両替場所 | 両替レート(台湾ドル→日本円) | メリット・デメリット |
---|---|---|
外貨両替ドルユーロ | 4.14(実際に両替不可) 4.34(54,000TWDで両替) | ○高レート ×すぐ換金できない |
兆豐銀行 | 4.26 | ○高レート ×数千円単位での交換 |
みずほ銀行 | 3.92 | ○細かい外貨でも交換可 ×低レート |
Pocketchange | 3.50 | ○一度に複数の外貨を両替可能 ×レートが低い |
台湾で日本円に変えるか、外貨宅配が良さそうです。
台湾の空港内にある両替所で十分お得という理由
外貨両替は台湾国内の方がお得という話をしてきましたが、ここでは空港内にある銀行(臺灣銀行・兆豐銀行)で十分お得だということを紹介していきます。
台湾の外貨両替は台湾銀行が管理しているので私設の両替所を利用しない限り、両替レートは大差ありません。(台湾の外貨両替に関する法規はこちらをご参照ください。全國法規資料庫)
台湾国内の外貨両替レートの一覧はFindRateで確認することができ、どの銀行が一番お得に日本円から台湾ドルに両替できるか分かります。
このサイトを引用すると、一番両替レートがお得な銀行は玉山銀行でした。(毎日変化します。)
この玉山銀行と空港内にある臺灣銀行、兆豐銀行を比較してみると以下の通りです。
旅行で両替すると想定し、3万円を台湾ドルに両替すると仮定しています。
銀行 | 両替レート | 3万円を両替 | 隠れ手数料 | 手数料 |
---|---|---|---|---|
玉山銀行 | 0.2084 | 6,252TWD | 189TWD(880円) | 別途100TWD |
臺灣銀行 | 0.2019 | 6,057TWD | 384TWD(1,788円) | 無料 |
兆豐銀行 | 0.2021 | 6,063TWD | 378TWD(1,760円) | 無料 |
隠れ手数料というのは実際の為替レートで両替した時と両替レートで両替した時の差のことです。
(これは逃げようがありません)
3万円を両替した場合、玉山銀行と兆豐銀行を比較すると玉山銀行の方が約100TWDお得です。
しかし市街への移動する時間、費用を考慮すれば空港内にある銀行で両替した方が絶対にお得です。
台湾に外貨口座を持っている場合は?
台湾の銀行では日本と同じように外貨口座が開設可能で、空港で外貨両替せずとも日本円を受け取ることができます。
給料は台湾ドルで頂いていると思いますが、余った台湾ドルを日本円に両替して日本の銀行に貯金する方も多いのではないでしょうか?
私も日本で生活している妻のために日本円に両替して持って行くこと多いです。
ここでは外貨口座もお得ではないかもしれないというお話です。
私は中國信託銀行の外貨口座を利用しているのでこちらを例にご紹介します。
FindRateで両替レートが良かった永豐銀行と臺灣銀行、兆豐銀行の合計4行で比較します。
10万TWDを日本円に両替したとき、以下の表のようになります。
銀行 | 両替レート | 10万TWDを両替 | 手数料 |
---|---|---|---|
永豐銀行 | 0.2148 | 465,549円 | 別途100TWD |
臺灣銀行 | 0.2153 | 465,468円 | 手数料無料 |
兆豐銀行 | 0.2152 | 464,684円 | 手数料無料 |
中國信託銀行 (外貨口座) | 0.2137 | 467,946円 | 引き出す際に手数料1,100円 (約230TWD) |
中國信託銀行の手数料は実際に引き出した時にかかった金額です。
その時の相場で手数料が変わるとのことなのであくまで参考程度でお願いします。
手数料を考えても外貨口座を利用した両替の方がお得になりますが、中國信託銀行の場合台湾ドルと日本円の金利が大きく異なる点は気をつけなかればなりません。
普通金利 | 10万TWD預けた利息 | |
台湾ドル | 0.5200% | 520TWD |
日本円 | 0.0010% | 4.67円 |
普段は台湾ドルで貯金して、日本円の現金が必要な際に外貨口座を利用するなど付き合い方を工夫する必要がありますが、引き出す際の中國信託銀行に行く手間を考えれば空港で両替した方が良いのではないでしょうか?
まとめ
- 台湾ドル+日本円<100万円 (ただし台湾ドル≦10万TWD)
- 日本円を台湾ドルに両替する時は台湾の空港がお得
- 台湾ドルを日本円に両替する時は台湾の空港がお得
- 台湾の外貨口座を持っている場合は手数料、金利の差に注意する
Q & A
- Q外貨両替はお金以外で準備するものはありますか?
- A
パスポートの提示が必要です。
- Q台湾の外貨両替の限度額は?
- A
全國法規資料庫で一人当たりの両替金額は3000米ドルまでとの記載があります。日本円で約43万円です。
- Q台湾で日本円に両替する時の注意点は?
- A
日本円の紙幣(1,000円・5,000円・10,000円)でのみ両替するので端数が必ず残ります。
コメント