大阪・関西万博の振り返り

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ラブ(@Lab_tainan)です。

ネガティブな情報が多い関西・大阪万博に行ってきました。

5/29に夜間券で1人で3時間ほど、5/31は1日券で80歳を超える祖父母を含めた家族全員10名で行ってきました。実際に会場を歩いてみると、人気パビリオンでは数時間待ちが常態化し、期待していた最先端技術や文化体験が思うように味わえない場面も少なくありませんでした。本記事では、来場者数目標の達成状況から当日予約システムの実態、コストパフォーマンスの評価まで、リアルな体験談を交えて関西・大阪万博の“ギャップ”について私が思っていることを話します。

この記事を書いた人
ラブ(Lab)
ラブ(Lab)

東北地方出身。2022年から台南に単身赴任中。

好きな台南グルメはサバヒー粥牛肉湯

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実際のタイムスケジュール

5/29(夜間券)のタイムスケジュール

5月29日(夜間券)
  • 18:00
    東ゲートから入場

    待ち時間なし。

  • 18:10
    MARUZEN JUNKUDOでお土産購入

    購入まで40分。

  • 18:50
    ポケモンGOスタンプラリー回収

    大屋根リングを約1周で40分。

  • 19:30
    エア・ウォーターでスムージー購入

    購入まで30分。

  • 20:00
    東ゲートから退場

    退場規制のため電車に乗るまで30分。

5/31(1日券)のタイムスケジュール

5/31(1日券)
  • 8:00
    難波からタクシーで弁天町まで移動しメトロで夢洲に向かう

    メトロは乗り換えが大変で祖父母にはキツイと5/29に判断したが、西ゲートからの入場は満席で利用できなかったため苦肉の策。

  • 8:45
    8時45分に東ゲート到着

    9時入場予定。待ち時間1時間。

  • 10:10
    大屋根リング登ったあとトルコ館(待ち時間無し)5分で退場

    待ち時間なし。5分で退場。

  • 10:22
    スペイン館

    待ち時間なし。15分で退場。

  • 11:00
    ガンダムパビリオン(2か月前抽選)

    待ち時間ほぼなし。30分で退場。

  • 11:50
    フードコート上のドイツ料理で休憩

    1杯1,680円のドイツビールと2,680円のソーセージ・フライドポテトプレートで昼飯

  • 13:00
    アゼルバイジャン

    待ち時間45分。10分ほどで退場。

  • 14:00
    飯田グループ×大阪公立大学共同出展館

    待ち時間15分。30分ほどで退場。

  • 15:00
    静けさの森近くのらぽっぽ周辺のベンチを確保し休憩

    ベンチの空きを見つけるのに20分歩き回る。

  • 16:00
    コモンズB

    待ち時間なし。40分ほどで退場。

  • 17:00
    ブルーオーシャンドーム(当日登録)

    待ち時間なし。60分ほどで退場。

  • 18:00
    西ゲートからタクシーでホテル直帰

    待ち時間なし。

来場者数と“並ばない”コンセプトのギャップ

入場に1時間かかるのはさすがに改善してくれ

万博公式が掲げた来場者数目標は総計2,820万人。単純に日割りすると1日あたり約15万人が必要ですが、実際にこの数字を超えたのはおそらく6日間だけ。そして私たちが訪れた5月31日は約18万人を記録しました。※2025年6月7日時点。

当日登録システムも機能せず、午前9時半にはほとんどの枠が埋まり、10名の大所帯で行ったのも裏目に出て、「当日予約で取れるのは1つだけ」という悲哀を味わう羽目に。昼過ぎからは予約なしで入れるパビリオンでさえ平気で40分以上並ぶ始末。人気どころになると3時間待ちは当たり前です。

最初から「並ばない」は無理だと分かっていれば、こんなにギャップに苦しむこともなかったでしょう。想像と現実の乖離があまりにも大きく、率直に言って「できないことは言わないでほしかった」と感じました。

建物(ハード)と中身(ソフト)のギャップとタイパの悪さ

「箱ものに金をかけるより、コンテンツ制作に予算を回してほしい」というのが大阪・関西万博を訪れて一番感じたことです。

パビリオンをはじめとする建築物のデザインや“箱もの”には多額の投資がなされており、美術的・建築的には見応えがあるものが多かったのは事実です。「いのち輝く未来社会のデザイン」のテーマである「いのちを高める」、「いのちを磨く」は表現されていたと思います。

しかし中の展示物の質はお粗末で、建物の豪華さがむしろ中身の貧弱さを際立たせます。特に今回訪れた予約不要な海外パビリオンは特にひどかったです。「社会課題を解決する」という建前は掲げられていたものの、その多くは「企業や国のブランディングの一環」として行われているように感じられました。

トイレも本来は“用を足せれば十分”のはずなのに、過剰なデザイン費が投じられている印象を受けました。もし「トイレ博覧会」なら納得ですが、万博の主役はあくまで各パビリオンです。ここまでトイレに予算をかける必要があったのか、正直首をかしげざるを得ません。

訪れたパビリオンの感想

トルコ:ラインナップ最下位。何の印象も残らず…。

トルコ館

中に入ると展示物はほぼ皆無で、奥には土産物ショップがあるだけ。入口脇には織物をしている風の女性が静かに座っているものの、解説は一切なく、ただ「座っているだけ」に過ぎません。これが「いのち輝く未来社会のデザイン」…?と首をかしげるばかりです。さらに、パビリオン入口で1個800円のトルコアイスが売られていましたが、見せ場となるパフォーマンスは皆無。期待してスマホを構えた来場者は、ただ手渡されるのみのアイスにキョトンとした表情を浮かべていました。

スペイン:それっぽく見せているが既視感しかない

スペイン館

展示を観るにはまず階段を上がらなければならず、高齢の方にはかなり厳しい設計です。会場のテーマは「黒潮」で、洋上風力発電をプロペラ型サイネージで解説したり、沈没船から見つかったお宝が裁判でスペインへ帰属した経緯をマンガ形式で紹介したりしています。しかし、どれも既視感が強く、技術の最先端や未来社会のビジョンとして語れる新鮮味はほとんど感じられませんでした。

GUNDAM NEXT FUTURE:立ち疲れとの闘い

GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION

技術的にはまだ実現から遠い「宇宙エレベーター」というテーマに戸惑いはありますが、映像や演出のエンタメ性は抜群でつい引き込まれます。ただ、終始立ち見で鑑賞するのは相当しんどく、「立ちっぱなし」の疲れが最後まで付きまといました。期間限定の万博であることは承知の上ですが、ディズニーの「スター・ツアーズ」のようなライド型アトラクション要素があれば、さらに没入感と満足度が高まったのではないかと感じます。

アゼルバイジャン:並んでアゼルバイジャンの美女を見る

アゼルバイジャン館

ピークは建物の外観とくるくる回っている女性の像です。中に入ると見づらい360°スクリーンによる映像演出と楽器・民族衣装の展示で、ただ単に国の紹介で終わってました。
映像演出を見終わるとモデルのようなアゼルバイジャン出身?の女性方が英語でアゼルバイジャンについての説明をされていました。英語が分からない母は「女性が美しすぎてこれ見るために45分も並んだのかきっとそうだ」と自分に言い聞かせてました。

飯田グループ×大阪公立大学共同出展館:私はイチ押しだが妻は違った

飯田グループ×大阪公立大学共同出展館

個人的に一押しなのは、西陣織をあしらった建造物がひと際目を引くこのパビリオンです。コンテンツも負けず劣らず充実しており、学生時代にエネルギー関係の研究をしていた私には、人工光合成技術の紹介が非常に興味深かったです。水素の身近な利活用サイクルや、ギ酸による水素貯蔵といった“もうすぐ実現しそう”な未来技術に触れて、ワクワクが止まりませんでした。

一方で、スマートハウスの体験は混雑のため断念しましたが、同行した家族からは面白かったと好評だったようです。

しかし妻は「”循環型社会だ、再生エネルギーだ”と声高に掲げる一方で、結局、”ビジネスとしての社会課題”になっていて、いざ運用されるかどうかは疑わしい」と手厳しいコメントをいただきました。

コモンズB:スタンプ>展示の日本人にがっかり

コモンズB

参加していただいているだけありがたいが、ほとんどが各国の紹介にとどまる展示ばかりで、担当スタッフも疲れているのか、座り込んでいたり、他国の担当者と談笑して席を外していたり…。スタンプラリー目当ての観光客が多く、そのせいで一方通行で見るブースが多くゆっくりと見れなかったです。展示そっちのけでスタンプ集めに夢中な様子を見るたび、同じ日本人としてちょっと呆れてしまいました。

BLUE OCEAN DOME:おすすめ

BLUE OCEAN DOME

事前に下調べをせず、当日登録できるパビリオンがここしかなかったため、正直あまり期待せずに予約しました。名前だけでは海?ドーム?と何が展示されているのか想像もつきませんでした。

しかし実際には、万博のテーマを体現する必見のパビリオンでした。

解体時の廃棄物を最小限に抑えるカーボンファイバー建築、一生眺めていられる撥水性素材を用いた水のスペクタクル、巨大な球体スクリーンで伝える海洋プラスチック問題、そして専門家による海洋資源の持続可能な活用に関する熱い講演など、映像だけでも内容がしっかり伝わる緻密な構成。真摯な姿勢が随所に感じられ、ぜひおすすめしたいパビリオンです。

コストと価値のミスマッチ

費用対効果の悪さが際立ちました。

入場料7,500円
宿泊費一人当たり1万円/泊
交通費タクシーで往復1.3万円/台+新幹線や飛行機代
飲食一人当たり8,000円
(ドイツビール、ソーセージ、らぽっぽのスイーツ)
合計38,500円/人+α

妻は「入場料が5,000円くらいだったら“まあこんなもんか”と思えるけど、7,500円超えると“許せない”」と言ってました。万博の“未来技術”に期待して行ったものの、それが十分に果たされていないことで満足度が得られず、ディズニーやUSJに行ったほうが満足度が高いという結論になりました。

2680円のソーセージ&フライドポテト

総括:一度行けば満足?再訪は必要か

家族と訪れたときの楽しさは確かにありましたが、“ワクワク感”は思ったほど強く感じられませんでした。人気パビリオンへの長時間待ちと高額な費用がハードルとなり、「近場ならまた行ってもいいかな」という程度の印象に留まります。遠方からわざわざ高いお金をかけて再訪するかと言われると、正直「難しい」としか言いようがありません。一日で7つのパビリオンを回ったのに満足感はないので、“もう一度行きたい!”と思わせる決め手には欠けていたように思います。

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