学生納付特例制度は追納しないと受給できる年金が減ります。将来に不安・恐怖を感じるかもしれませんが、しっかりと知識武装してからでも遅くはありません。
この記事では追納しない場合いくら受給できるのか、また追納するといくら増えるのか、実際に学生納付特例制度を利用している私が紹介します。
これを読み切った後はご自身で年金受給額を計算することができ、将来の不安を解消できます。
この記事を読む前にこちらから読むことをオススメします。
学生納付特例制度と、大学院まで制度を利用した場合、追納額はいくらになるかについてはこちらの記事で紹介しています。
追納によって増える年金は何?
会社員の場合、国民年金・厚生年金の公的年金と企業年金(iDeCo)などの私的年金の2種類あります。追納によって増えるのは公的年金である国民年金(老齢基礎年金)です。
老齢基礎年金の満額受給はいくら?
満額受給するためには20歳から60歳になるまでの40年間(480ヶ月)保険料を納めなければなりません。
そして2020年4月から満額受給すると年金額は781,700円です。昨年の受給額よりも0.2%増額となります(日本年金機構より)。
追納した場合受給額はいくら増えるの?
受給額の計算式
学生納付特例制度を利用後、追納するほど満額に近い額を受給できます。
2020年の年金額781,700円を用いて説明します。
老齢基礎年金の年間受給額は以下の式の通りです。
T-YO
学生納付特例制度は②=0であるので今回計算式から省きます。
この式から分かるとおり、国民年金は納付月が少ないほど受給額が少なくなる減額方式を採用しています。
この式で誰でも受給額を計算できます。
(年度ごとに年金支給額満額は増減するので注意が必要です。)
タイトルの答えになりますが、満額追納すると満額相当受給できます。
1ヶ月分追納したらいくら増えるか
計算式は上のとおりで、1ヶ月分追納すると年金は1,630円/年増えます。
大学院生が追納しない場合
私の場合、約5年分(59ヶ月分)追納しないなら
差額は96,700円/年(約8,060円/月)です。
追納合計額は約96万円なので、年金受給10年目(75歳)からお得になります。
まとめ
年金の満額受給額はいくらか、追納した場合の受給額について紹介しました。
これで追納しないことのリスクについても理解できたかと思います。
保険料の追納は義務ではありません。ご自身のリスク許容度に合わせて追納してください。
次回は追納することによるメリットデメリットをご紹介します。
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