本記事は投資の善悪を論じるつもりはございません。ご自身の身の丈にあった資産運用をしてください。
導入:金融リテラシーと投資
最近、老後¥2,000万円問題や〇〇Pay、ふるさと納税など、私たち側に金融リテラシーを求められるようになりました。しかし日本は先進国の中では金融リテラシーが低いと言われています。それはなぜか、理由はさまざまありますが一つは投資への関心の低さだと思います。
日銀の『資金循環の日米欧比較』からも分かるとおり、日本人のリスク資産の割合は約14%と投資への関心が低いことが分かります。これは日本人が投資の知識・関心が不足しているからだと私は思います。
現金・預金 | 株式・投信・債券等 | 保険・年金その他 | |
日本 | 54% | 14% | 32% |
結論:20代からNISA口座を開設してみては?
今回の主旨はこれ↑です。
NISAとは
NISAとは金融商品から得られる利益に税金がかからなくなる制度です。
(通常は利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。)
また金融庁が商品を間引いてくれているのでぼったくり商品が少ないのも特徴です。

投資について関心を持って欲しいという国からのメッセージを感じます。
NISAは一般NISAとつみたてNISAの2種類あり、運用期間や年間投資額が違います。
運用期間 | 年間投資可能額 | |
一般NISA | 5年 | ¥120万円 |
つみたてNISA | 20年 | ¥40万円 |
投資未経験者の口座開設が増えている
日本証券業協会の『NISA口座開設・利用状況調査結果(2020年3月31日現在)について』から分かるとおり、投資未経験者が投資を始めるきっかけとしてNISAや積立NISAを利用する人が年々増えています。

2014年から開始して約6年、投資未経験者の割合は一般NISAは39.6%、つみたてNISAは73.8%まで増加しました。

NISAは投資未経験者の第一歩として認知されました。
金融庁的にはおおむね成功といったところでしょうか。
20代の3.76%がNISA口座を開設している
『NISA口座開設・利用状況調査結果(2020年3月31日現在)について』からまた引用しますが、少しずつ資産運用に興味がある人が増えて喜ばしいですが、同世代の20代が未だに低いです。

2020年3月時点で一般NISAは711万口座、つみたてNISAは114万口座です。

総務省の人口統計データを参照すると20代は約1249万人(全体は1億2656万人)です。
つまり20代のうち3.76%、約47万人しかNISA口座を開設していないのが現状です。
(一般NISAとつみたてNISAはどちらかの口座しか開設できないので合算で人数を求めることができます。)
一般NISA割合 | つみたてNISA割合 | |
20代 | 4% (28万人) | 17.0% (19万人) |
30代 | 11.0% (78万人) | 32.0% (36万人) |
40代 | 15.5% (110万人) | 26.7% (30万人) |
50代 | 16.5% (117万人) | 14.2% (16万人) |
60代 | 20.0% (142万人) | 6.0% (7万人) |

この数字はあくまで口座数なのでいくら投資金額はわかりません。しかし若者の口座数が極端に少ないことから、『ある程度貯まってから…』と考えている人が多いと考えられます。
余談:つみたてNISAで満期まで積み立てると…
つみたてNISAは毎年¥40万円投資可能です。つまり月¥33,333円です。
これを20年間満額で年利3%で運用した場合、資産額は¥1,000万円を超えます。

もし大卒22歳がでつみたてを開始した場合、42歳で資産¥1,000万円越えです。

まとめ:自分に合った運用スタイルを!
NISA口座についてと口座開設数の推移についてご紹介しました。
私は大学生の頃からNISAを活用して投資をはじめとした資産運用の方法について学んでおけばよかったとおけばよかったと後悔しています。
情報社会において知識は武器になります。ぜひとも投資についての知識を身につけた上で、投資をするかしないか判断して欲しいと思います。

ちなみに富裕層で投資をしていない人は居ないと言われています。
最後に私がお金に関する教育でおすすめするYouTuberを紹介します。
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